文学賞史全般
以前、文藝春秋社の『文藝通信』を取り上げたことがある。『文藝通信』(文藝春秋社発行) - 直木賞のすべて 資料の屑籠そのなかで昭和10年/1935年2月号の記事「世界文学賞物語」(無署名記事)を紹介した。ここではその全文を掲載しておく。直木賞・芥川賞…
河盛好蔵は、文学賞ファンにとっては心強い文人のひとり。なぜなら、文学賞は数が多ければ多いほどよい、という意見の持ち主だからである。専門がフランス文学だからなのだろう。文学賞大国・フランスの姿を是とする考え方が、その根底にはあるようだ。 『小…
直木賞と芥川賞と縁深い雑誌といえば、創設のときから『文藝春秋』『オール讀物』の二誌と相場が決まっている。しかし、文藝春秋社が当時発行していた雑誌はこれだけではない。「第三の直木賞・芥川賞機関誌」、その位置に『文藝通信』誌がある。 『文藝通信…